砂の城 6
海に散る、白い花びら。
とても美しくて。
――――キラ・・・君に愛を込めて――――
まるで、あの日の君の様。
月日は流れて、夏から冬へと調整されたプラント。
空からは白い粉が降って来て、海に来ている俺達の身を凍て付かす。
だけど、
「キラ・・・、餞別だ」
あいつとの約束を果たす為、そんな事には構わず、
「もう、ゆっくりとお休み?」
イザークは真っ白な薔薇を海へと投げた。
薔薇(はな)は風に乗って、沖へと身を沈める。
その様子を見詰めながら、
「コレで・・・ゆっくりと眠れるよな?」
俺はそっと囁く。
すると、
「そうだな。眠れるな・・・」
驚く程優しい声音で、隣で波を見ているイザークが答えた。
瞬間、
「アスラン・・・! イザーク!」
砂浜の向こうから、名前を呼ばれる。
「キラ!」
それは、大切で・・・大好きな幼馴染。
――――この花を贈ります――――
そう。
キラの手術は成功し、残り三日だった命は何十年と形を変えた。
これは奇跡に近い事で、
「おい、走るな。転けるぞ」
「・・・また僕を子供扱いする」
「本当の事だろ?」
「ああもう。二人ともやめろって!」
誰も何も言わないけれど、幸せを感じていた。
何故なら、
『もし手術が成功したら、また三人で海に行きたいな。それで――――・・・』
交わされた約束を守れるから。
ずっと・・・一緒に、
『作りたい。子供の頃から作りたいと思っていた砂の城を』
時を過ごせるから・・・。
END.
終わりです。
スミマセンー。意味わからないですよね(うん)。
こんな小説を送り付けて、ゴメンナサイ。
迷惑ですよね(汗)。
・・・トホ。
一応番外編に飛びます。←まだ続くらしい;
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