砂の城 3
君は何処を見ているの?
俺達を・・・俺を見てはくれないの?
こんなにも、お前の事を想っているのに。
――――サラサラと音を立てて崩れる砂の城――――
どうして、その瞳は虚ろなの・・・。
静かに。
本当に静かに波が砂を攫って、時間を進めていく。
それを、何も言わずにただ見詰めているキラ。
その姿は、海よりも夕焼けよりも美しくて、
「キラ。そろそろ病院に帰ろう・・・」
ずっと見ていたいと思う。
だけど、
「アスラン、車を取って来る」
「わかった・・・。俺達はここで待ってる」
体調を崩されては困るから。
「イザーク戻って来るまで、キラが好きだって・・・綺麗だって言ってた夕焼けを、見ていようね」
美しい姿を瞳に焼き付けて、忘れないと瞼に伏せた。
瞬間、小さな・・・聞き取れるかわからないぐらい小さな、キラの声が、
「・・・アスラン、有難う・・・」
言葉を紡いだ。
――――それはまるで、君の様・・・――――
「キラ・・・。お前、今・・・何て・・・」
俺は、発せられた言葉に驚く。
『もう“生”は望まない・・・』
あの日以来の、大好きな声。
本の数文字だけど、
「有難う・・・って・・・。ずっと・・・お礼言えてなかったから・・・」
紡いだ事実が、喋り掛けてくれた事実が、
「本当・・・有難う・・・」
とても嬉しかった。
――――朝日が昇れば、残り五日。
だから、
「お礼なら、イザークに言いな。あいつの提案だからさ・・・」
何が何でも助けてやりたいと思ったんだ。
――――絶対、枯れさせたりはしない・・・。
この想い・・・届くといいな。
キラ・・・。
END.
うーわー。
訳わからなさ過ぎです。
そあらさん、ゴメンナサイ。
意味、わからないですよね・・・。
本当、スミマセンー。
これでも、まだ続きます(・・・)。
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