死の庭で、君を待つ 3

 

 相変わらず、君を待っています。

 最期に有難う、が言いたくて。

 死の庭のある屋敷の中、待ち続けています。

 例え、来てくれなくても。

 

――――君が・・・大好きです・・・――――

 

 突然、死の庭を訪れた幼馴染。

 何よりも大切で。

 誰よりも大好きな。

 僕の一番、大切にしたい人。

 その彼が、

『君の残りの命は、あと何日?』

 訊いて欲しくない言葉を口にする。

 

 ――――やめて、やめて、やめて。やめて!

 

 でも・・・残酷な事(ことば)を言うアスランは美しくて、

「んっ・・・」

 不意に口付ける。

 

 ――――君には知られたくない。

 

 そして、そっと首を振って・・・。

 何も言わないで。

 何も訊かないで。

 答えられないから・・・。

 小さく拒絶した。

 

*   *   *

 

 拒絶しないで。

 やっと追い付いたんだ。

 戦後から数ヶ月、数年。

 捜し続けていた。

 だから、

 

 ――――君は俺を見ない。

 

 拒絶だけはしないで・・・。

 キラ。

 

 亜麻色の髪を揺らして、

「ごめんね、アスラン。ごめん・・・」

 何度も謝って。

 彼は数え切れない程の口付けをする。

 それは、心を動かして。

――――っ。キ、ラ・・・ッ」

「んっ・・・、ア・・・ス・・・」

 キラの唇が触れる前に抱き寄せ、

「・・・キラ・・・キラ・・・」

 強く――――腕の中に捕らえていた。

 

――――期限が近付く――――

 

 放したくない。

 傍にいて。

 俺だけで、生きて。

 君を助けたいんだ・・・。

 

END.

 

ちょっとノートと変えました。

1を少し編集したので、此方に行数をプラス。

少しはわかり易くなるはず(ぇ)。

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