関係
総士を独占したい。
俺だけの彼に出来たのなら。
そうなれば・・・と、何度、願っただろう・・・。
――――何としてでも、あの瞳に映りたい・・・。
わからない程。
俺は。
総士を。
ずっと、想い続けてる・・・。
――――総士・・・。
どれぐらいの間、考えていたのだろう。
「・・・っ」
気が付けば、眠っていて。
「んっ・・・、総・・・士・・・」
無意識に、彼の名前を呼ぶ。
返事なんか求めてない。それは、ただの呟きだったはずなのに――――・・・。
「何、一騎」
「――――っ・・・」
答える声があって。
「総、士・・・?」
震える唇もそのままに、名前を呼び返す。
――――幻聴かもしれない。
望み過ぎて、自分の耳が可笑しくなったのか・・・と。
けれど、
「だから・・・何?」
幻聴などではなく、総士は目の前にいて、答えてくれる。
その事実に、
「震えてるよ・・・?」
体すら震え出して、俺は、
「一騎」
「・・・っ、総士・・・、総士・・・」
不意に抱き締められた総士の腕の中、抵抗もせずにいた。
すると、
「一騎・・・」
「そう・・・んっ・・・」
自然と・・・軽く重ねられた唇。
「――――っ?!」
何が何だか、わからなくて。
目前にある、彼の整った顔を見開いた瞳で見ていた・・・。
END.
続きます。
ファフナー、連載ですかぁ。
やってしまいました。
続きは・・・どうなるか。
頑張ります。
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