指先の距離
触れ合わない距離が心地好くて。
いつも自然と指先が触れるか、触れないかの距離を保っていた。
それは彼――――総士との暗黙の了解で。
きっと、このまま変わらないんだと。
保ち続けるんだと思っていたのに。
「一騎・・・」
総士は、
「――――ん? 何・・・?」
「・・・っ、好きだ・・・」
「えっ・・・?」
「ずっと・・・好きだった」
それをいとも簡単に壊してしまって。
俺は・・・。
――――指先の距離――――
To Be Next.
『Shangri−La〜準備号〜』より抜粋。
これは、書き下ろしであり、
『Shangri−La』とは、何の関係もない話です。
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