約束の日

 

 十二月二十四日。

 クリスマスイヴの今日。

 きっと彼は息を切らせて。

 俺の所へやって来る。

 

 ――――年に一度の・・・大切な日。

 

 十二月中旬。

『イヴの日、丸一日オフだろう? その日、二人で逢わないか?』

 突然の彼・・・レイからの誘い。

 凄く嬉しくて。

『・・・っ、逢いたい・・・』

 迷わずにコクリと頷いた。

 それから数週間。

 約束の日を指折り数えて待ち続けて。

 カレンダーにバツを付けて、その日を待っていた。

 何故ならば、

「・・・っ、寒い・・・っ」

 二十四日は俺とレイが付き始めて、一年目でもあるからで。

 何か・・・特別な事がしたかった。

 なのに。

 響く爆音。

 紅に燃える目の前。

 上がる悲鳴。

 全てが、今をぶち壊して。

 

 ――――レイ・・・。

 

(嘘だ・・・。こんなの・・・)

 何かが躰の内側から、込み上げて来る。

 その感情は、

「・・・っ、レイ・・・! レイ・・・ッ!」

 目前を真っ暗にして。

「どうして・・・! 何で今日なんだ・・・っ」

 家族を失った時の記憶を蘇らせる。

 けれど、

「シン・・・!!」

――――っ」

 不意に呼ばれた名前。

 掴まれた手首。

 温かさが、安堵を伴って。

「・・・レ、イ・・・?」

「心配掛けた・・・。すまなかった」

 零れた涙は・・・空から降って来た雪と混じって、消えた。

 

モシ、神様ガイルノナラ。

一言ダケ言イタイ。

レイヲ与エテクレテ、有難ウッテ・・・。

 

Happy Happy Christmas?

 

END.

 

爆発起こったよー!

クリスマスに爆発って・・・!

でも、二人が幸せならOKって事で。

突っ込みなしでお願いします。

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