What…for 〜深い深い森の中〜
躰に刻み込まれた、君の証。
僕を想ってくれていたと云う、証拠。
全てが嬉しいはずなのに、
『キラ、私・・・あいつが好きだ。告白しようと思っている』
協力してくれるよな?
何故、こんなにも――――涙が止まらぬ程、悲しいのだろう。
――――深い深い森の中――――
何もかもわからなくなるくらい抱かれて。
泣いて、啼いて、喘ぎ善がって。
声が出なくなるくらい叫んで、目を醒ました深夜。
僕の躰は、彼の腕の中に閉じ込められており。
肌に感じるアスランの体温が。
首筋に掛かる息が。
ただ擽ったくて。
「・・・アスラン・・・」
小さな声で名前を呼ぶと、そっとベッドの中からも抜け出す。
見に纏うのは、真っ白なシーツのみで。
腕や足の付け根、躰の至る所に付けられた紅を、チラチラと映す。
それは、何処までも卑猥でありながらも、彼が残したものだと思うと綺麗なものに見えて。
「――――同じくらい想ってくれていたって事かな」
一言、思っていた事を口に出すと、ズルズルとその場に座り込んで、眼下に広がる夜景を見詰める。
プラントの最高地に建てた・・・いや、建てさせたこの城(いえ)は、ひっそりと静かな森の中にありながらも街の光を此処まで運んで来て。
僕はそれを見るのが好きだった。
淋しい時。
悲しい時。
独りの夜。
アスランがいない時は、いつも窓の近くで一日を過ごした。
だから、満たされているはずなのに孤独を感じ、それが怖くなって。
安心が欲しくて、そこへ行ったのに、
「風邪、引くよ」
「・・・っ」
不意に温もりに包まれて。
掻き消されてしまった不安。
安堵した心に、瞼が落ちて。
「キラ・・・?」
考えたい事があったにも拘わらず、
「・・・お休み・・・」
意識を手放した。
キラなら、絶対協力してくれるだろう?
END.
何が書きたいんだ。
コレ、7つで終わるかな・・・?
不安になって来ました。
つうか、今日は無駄に長い。
これもキラたんサイドだからですか。
お題協力元は此方。
よりぬきお題『深い深い森の中』使用。
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