わかっているのに

 

 “フリーダム”と呼ばれたMS。

 それのパイロットの、キラ・ヤマト。

 彼は俺から家族を――――マユを奪った奴なのに、

『ゴメンナサイッ。あの時、あんな戦闘しなければ・・・っ』

 どうして、

「気になるのか・・・?」

「・・・っ、レイ・・・ッ。別に俺は気になってなんか・・・っ」

――――嘘吐き」

 こんなにも気になるのだろう。

 

――――わかっているのに・・・――――

 

 ずっと、この手で息の根を止めてやると思っていた。

 敵を取るんだと思っていた。

 けれど、

『シン。逢わせたい人がいるんだ。キラ・・・。彼は俺の親友で元“フリーダム”のパイロット・・・』

『キラ・ヤマトです。初めまして、シン・アスカくん』

 目にしたかの人は、想像とは違っていて。

 

――――心ガ揺レ動ク――――

 

『・・・シン? どうかしたのか?』

『・・・っ、いや・・・何でもないです』

 何も言えなくなった。

 

 ――――どうして・・・。

 

 全てを失った日から、彼の息の根を止める事だけを考えていたのに。

 何故。

「好きになった? あの人の事」

「・・・っ、まさか・・・っ」

「やっぱり嘘吐きだ」

 そんな顔して言っても、説得力ないよ。

 心は、キラさんを求めているんだ?

「レイ・・・。俺・・・」

 その答えは、まだ・・・見付からない。

 

END.

 

初のDESTINY。

シン→キラが、レイ→シン→キラになりました(殺)。

どうですか? 駄目・・・ですか?

DESTINYでは、シンとレイ・ルナマリア・ステラが好きです。

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