voice〜Side A〜
俺を呼ぶ甘い声も、零れる吐息一つさえも手に入れたくて、
『キラ、話があるんだ』
あの日キラを呼び出した。
それが、
『どうして・・・アスラン。おかし過ぎるよ』
お前を泣かす行為だとしても、
『・・・イザークだとおかしくなくて、俺だとおかしいんだ?』
『――――っ』
止める事が出来なかった。
――――悲鳴ニモ似タ、嬌声――――
もし、お前が俺だけを見ていたなら。
俺の名前だけを呼んでいたなら。
――――キラ・・・。
アンナ事を、せずに済んだんだろうか。
それすらわからない程、
――――狂ッタ愛ニ気付イテ・・・――――
お前に恋い焦がれている。
だから、
『アス・・・ラン・・・』
もう一度、名前を呼んで。
『大好きだよ・・・』
微笑み掛けて?
END.
そあらさんへー。
9月発行の「voice」の番外的な話です。
一応本にも載せようかと考えているんですが、どうでしょう?
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