スライド

 

 もし一度でも。

 この想いを口にしていれば。

 好きだと伝えていれば。

 俺達の状況も、想いの先も。

 少しは違っていたのだろうか。

 

――――スライド――――

 

 いつから擦れ違ってしまったのだろう。

 ずっと繋がっていると思っていた愛しい幼馴染。

 泣き虫で甘ったれで。

 その上利かん気で気紛れなキラ。

 いつだって俺だけのものと思って生きて来たのに。

『君にはカガリがいるじゃない・・・』

 もう嘘の睦言なんて言わなくていいよ。

 全部・・・全て彼女に言って上げな・・・。ね?

 何を勘違いしているのか、諦めた瞳をして。

 知らぬ間に距離を・・・壁を作られていた。

 しかも、

「キラ・・・」

 カガリとは何でもない。

 昔から好きなのは。

 愛しているのはお前だけだよ。

 そんな簡単な一言が言えずに。

『ごめんね、アスラン・・・』

 溝は深まるばかりで。

『甘えててごめん』

 大好キダッタンダ。

 抱き締める事は出来なかったこの腕は、

「俺も好きだ」

 キラ・・・。

 一体どうすればいいと言うのだろう。

「どうしたら、伝えられるんだろうな・・・」

 どうか一人で泣かないで。

 俺を拒絶しないで。

 お前を愛しているんだ。

 だから・・・。

 

動き出したスライドは止まらない様に。

 

END.

 

ちょこっと書き殴りアスキラ。

本当は黒アス×キラだったはずなのに、

新しく書き始めたシリーズの「alice」と被るなぁと思ったら

それを避けている自分がいた・・・駄目っ子。

 

支配者然としていて、キラは俺の所有物(もの)。

どんな手を使ってでも手に入れるから・・・

なザラなら愛せるよ、私! 頑張ろう。

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