白い天空

 

 果てしなく広がる白い天空(そら)。

 僕はそれに焦がれて、

「ねぇ・・・アスラン」

 フリーダムの肩の上、最愛の人に喋り掛ける。

 けれど、

「綺麗な空だと思わない?」

 応えは返って来ない。

 返って来るのは、

「・・・・・・」

 哀しい風の音だけで。

――――何で・・・」

 そっと・・・空を見上げ、小さく囁く。

 

 ――――ドウシテ・・・。

 

 僕に代わって、逝く事を望んだ君に。

 本当に小さな声で。

 

 ――――僕ノ名ヲ呼ンデ。

 

 伝えられなかった想いを。

 伝えたかった想いを。

 何度も紡ぐ。

 

――――君が好きです・・・――――

 

 もう決して伝わる事はないけど。

 君が好きだから。

 愛していたから。

 

 ――――アスラン・・・。

 

 だから・・・僕は逝く。

 

 ――――待ッテテ下サイ。

 

 君がいる、白い天空へ。

 過ごした想い出と共に。

 

END.

 

死にネタ。

久し振りの更新が死にネタで、スミマセン。

でも、微妙に好きかも・・・と。

次は「Zala」更新予定。

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