REGRET
いつか伝えられたらいい。
そう思って仕舞い込んでしまった想い。
もしこんな事になるとわかっていたのなら。
後悔しない様に、ちゃんと言ったのに。
時はいつだって意地悪で。
“どうして”だけが心に溜まって行く。
――――REGRET――――
「僕ね・・・結婚するんだ」
それは、幼馴染からの突然の告白。
幸せそうに柔らかく笑い、投げ付けられた言葉。
「・・・え?」
俺は動揺を隠せない。
だって――――聞いていない。ずっと一緒にいたけれど、いつ彼女が出来たのかとか、いつそんな話になったのかとか。何一つとして教えられていない。
でも君はにこにこと笑ったまま。知らなかった・・・と呟いたそれにも、言ってなかったっけ? と悪怯れた様子もなく謝るのみで。苛々した。
こんなにも好きで、好きで仕方なくて。どんな時だって共にいたと言うのに、肝心な事は一切話してくれてなくて。
俺って一体何な訳、なんて思ってみたり。普通それとなくでも話したりしないか? 好きな人が出来たとかって、一言でも言ってくれていたなら心の準備やこの想いをどうするか・・・とか考えられたけど。
こんな結果だけ突き付けられたって、おめでとうなんて言えるはずがない。
だが、自分が想われていると気付いていない君は何処までも残酷で。
「お祝いの言葉、くれないの・・・?」
悲しそうな顔で、寂しそうな声で、地の底まで落とそうとする。我慢は限界を迎えていた。
(・・・此処で本音を零したらどうするんだろう)
それでも湧き上がって来る感情を何とか押し止め、精一杯の強がりと偽物の笑顔を貼り付けて。
「おめでとう、キラ」
漸く紡ぎ出した音(こえ)は少し掠れ震えていた。しかし幸せいっぱいの彼が聞き取れる訳がなく。
再度笑った表情が幸福に満ち溢れていて憎かった。
どれだけ悔やんでも
時間が戻る事はなく
募る想いは愛しさと後悔ばかりで。
俺はお前が好きだよ。
END.
何が書きたいのかわからない。
一応3つ程書きたい話があって、その内の1つ。
アスラン→キラみたいなのが書きたくて
書き殴ってみたんだけど消化不良起こしそうですね!
感想とかありましたら拍手にて・・・言ってやって下さい。
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