想い人

 

 僕の指示にさえ従ってくれたのならば、君を無傷で――――守って上げる事が出来たのに。

 何故、

 

 ――――一騎・・・。

 

 あんな奴らを守ろうと、自分を犠牲にするんだ?

 

 ――――君に触れて良いのは、僕だけだ・・・。

 

「一騎・・・?」

 一騎の部屋の扉、軽くノックをする。

 しかし、返事が返って来る事はなく。

「・・・? 開けるよ」

 形だけの許可を得る言葉を紡いで、そっとドアを開ける。

 瞬間、目に映ったのは、

「んっ・・・」

 軽くシャツを羽織り、気怠げにベッドに寄り掛かったまま眠る、彼の姿だった。

 

――――誘っているのかと、思った――――

 

 傍に腰を下ろしても尚、一騎は眠ったままで。

 寧ろ、

「ん・・・んんっ・・・」

「こら、一騎・・・」

 体温を感じて、擦り寄って来たぐらいで。

 呆れた――――溜め息を吐く。

 けれど、嫌悪はなく。

「一騎・・・好きだよ・・・」

 自分より、少し小さな体を抱き締めると、

――――」

 そっと口付けて。

「でも・・・僕は君を、赦さない」

 彼を縛る言葉を口にする。

 それは、

「ふっ・・・総士・・・?」

「起きた?」

「・・・んっ・・・」

――――まだ・・・寝てて・・・いいよ」

 お休み。

 君を想う――――束縛。

 

END.

 

初のファフナー。

一時web拍手で一部を公開していました。

で、それを撤去したので、此処にUP。

如何ですかぁ。

私的に思うのが・・・。

真矢←総士って嘘だろう。

絶対、一騎←総士としか思えない、です。

と云うか、ファフナーに愛。

総士さんの、一騎ラブっぷりに萌えです。

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