守りたいもの

 

 守りたいものは一つだけ。

 それさえ無事ならば、後はどうでも良くて。

 だから、

『僕は甲洋に命令しているんだ』

 一騎には言っていない。

 冷たく突き放して。

――――っ。でも・・・!」

『一騎』

 島に残る様に言った。

 

――――ソレハ、守リタイカラデ――――

 

 僕の――――島にさえいてくれれば、君を守れる。

 危険な目に合わせなくて済むから。

 見捨てる事にもなるとわかっていて、

『・・・援護は、ない・・・か・・・』

「・・・総、士・・・?」

 春日井を、中に行かせた。

 

 ――――指揮官として・・・最低だな・・・。

 

 けれど、

『一騎が、あいつらを引き付けるんだ』

 後悔などしていない。

 これでファフナーを・・・春日井を失う事になったとしても、

(君が無事ならば)

 きっと、僕は“間違った事をした”とは思わないのだろう。

(でも・・・友達を失って、彼はまた泣くんだろうな・・・)

 一騎を失わない限り、

『アレだ・・・!』

 この手が血で染まっている事実(こと)にも、気付かずに。

 ずっと、二人で。

 前だけを見て。

 進み続けるのだろう。

 

END.

 

8話から妄想。

いや・・・私には“援護はない”じゃなく。

“援護はしない”に聞こえました。

コレはもう重症ですか・・・ι

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