言葉にならない想いの

 

「もう好きとさえ言えなくなったよ」

 突然のそれが終わりの言葉だった。

 

 ずっと今の関係が続くなんて正直思っていなかった。

 続けばいいとは思っていたけれど。

 それを望み続ける程子供でもなくて。

 何処かで終わってしまう事に気付いていた。

 だからそう言われた時反論もせずに、

「お前がそれでいいのなら・・・」

 俺は構わない。

 冷めた一言で終止符を打った。

 

 そうする事がお前の為だと勝手に思い込んで。

 

 何一つ触れようとしなかった。

 どんな気持ちで言葉を口にしたのかわかろうともしなくて。

 捨てられたと心の中で結論付けて。

 そして誘われるがままに彼女――――カガリの手を取った。

 

 俺は何をしていたのだろう。

 好きな奴の心一つも掬えず、何をわかった気でいたのだろう。

 全然わかっていなかった。

 全く見ようとしてやらなかった。

 少し振り返れば気付いてやれたのに。

 仕様もない意地を張り、ちっぽけなプライドに縋って。

 必死に伸ばしていた手を振り払った。

 

 ネェ・・・僕ニ気付イテ・・・。

 君ガ好キダヨ。

 

「・・・キラ・・・」

 目醒める時間だよ?

 だから本当は『今更』なのかもしれない。

 手遅れなのかもしれない。

 でも・・・それでも、どうしようもないくらいに愛しているから。

 終わらせたくないと泣いてしまえる程に好きだから。

 

 あの日。

 あの瞬間。

 全部を手放したキラの目醒めを信じて俺は――――・・・。

 

 お前だけを愛している・・・。

 

END.

 

アス⇔キラ。

想い合っていたからこその別れ。

切ないのを目指して学校帰りのバスの中でポチポチ。

ちょっと可笑しいのは目を瞑って・・・!

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