君と出逢えた、その事実〜その後〜
あの日、
『さよなら』
戦場で再会しようと約束した僕達。
あんな約束、しなければ良かったと、
「何で・・・別れたんだろう・・・」
何度思っただろうか。
――――イザーク・・・。
ミリィの声が発進を促す。
その声に心を切り替えながら、
「キラ・ヤマト、行きます!」
アークエンジェルから、戦場へと足を踏み入れた瞬間。
目の前にいたのは、
「なっ・・・! デュエル!?」
愛しい人の機体。
――――記憶ガ甦ル・・・――――
斬り掛かれるはずがない。
だけど、
――――何デ、別レル事ヲ選ンダンダロウ――――
『キラ! どうしたの!? 何かあったの? キラ!!』
「大丈夫だよ、ミリィ。何も・・・ないから・・・っ」
僕は戦って、皆を護らないといけないから。
大好きな人でも、攻撃しなきゃいけないんだ。
なのに、どうして?
『キラ』
「――――っ。イザー・・・ク・・・」
『無事に戻れた様だな』
そんな優しい声音で、喋り掛けて来るの?
――――アノ時、別レテサエ、イナケレバ――――
あなたはやっぱり、
「君の・・・方も、無事に戻れたみたい――――・・・っ」
『キラ?』
ズルイよ。
「・・・っ。何で・・・あの時、戦場でなんて・・・言ったの・・・? 僕は・・・あなたと戦いたく・・・ないのにっ・・・」
だって、全てを包む甘い声で囁かれたら、
『――――泣くな、キラ』
どんなに強い決心も、壊れてしまうじゃないか。
『ここは戦場なんだ。泣いていると隙を突かれて、殺されるぞ』
でも、
『お前が殺されたら、悲しいだろうが。だから』
あなたが言うから。
僕は、
「そうだね・・・。ごめんね、イザーク。大好きだよ・・・」
『ああ・・・。わかっている。だから』
君を攻撃して、先へ行く。
『俺を斬って先へ行け』
僕達が、生き延びる為に。
END.
イザキラ合同誌、「君と出逢えた〜」の、その後です。
ノートとは、微妙に変えてみました。
あまりにも、意味のわからないものになっていたんで(汗;)。
これは、お世話になりっぱなしの、そあらさんに捧げます。
宜しければ、貰ってやって下さいです。
・・・相変わらず、駄文で申し訳ありません;
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