一騎
目も耳も不自由になって。
君は間違いだったと泣くけれど。
“不自由”である分、僕を必要としてくれる。
こんな幸せ・・・あっていいのかな?
一騎・・・。
――――君の傍を離れない――――
全てを失って尚、一人で頑張ろうとする幼馴染。
その姿は事情を知り始めたクラスメイトの心を打って。
「真壁、大変だろう。手伝ってやるよ」
ほんの少しなら聞こえる一騎に、ゆっくりと話し掛け、
「・・・あり・・・がとう・・・」
(恩着せがましく)何かと奴らは彼にベタベタとした。
――――気に入らないな。
そんな光景は、僕の心を蝕んで。
苛々させる。
――――一騎に触れていいのは、僕だけだ。
そして、苛立つ感情は欲望へと姿を変えて。
犯してしまえ。
手に入れろ。
そう・・・囁き掛けて来る。
――――手にしなければ・・・。
抗う術は・・・捨てた。
いや、初めから持っていなかった。
だから、いつもの放課後、
「――――っ! ・・・っ! ――――!!」
耳が聞こえ難い為、声も出し難い一騎を組み敷いて。
「 」
教室を支配したのは、
「・・・っ、一騎・・・。僕は・・・」
荒く熱い息遣いと、
「そ う し っ」
彼の音にならぬ、声。
END.
『連環』の続きです。
とうとうヤッてしまいました(本当に、な)。
総士さんが暴走したの。
私、悪くないんで・・・!>責 任 転 嫁 っ 。
あー。これの続きじゃないけど、有りverは、
“黒攻め祭り”にUPします。
当分の間は祭りを更新したいと思います。
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