Ｐａｉｎ

 

　僕が生まれて来た意味を、下さい・・・。

 

 

　その言葉と共に、意識を手放したキラ。

　眠る姿は痛々しくて。

「キラ・・・。大丈夫だから」

　優しく髪を梳きながら、頬を伝う涙を拭ってやる。

　瞬間、

「んっ・・・、アスラ・・・」

　身動ぎ、握られた俺の軍服。

　そんな仕種が愛しくて。

 

　生マレテキタ理由（ワケ）ヲ胸ニ問イカケ。

　ダケド答エハ、イツモ出ナイ。

　踏ミ出シタ道ハ、何モ無クテ、ソレガ真実デ。

　タダ、戸惑ウバカリ。

 

「泣いても、構わないのに・・・な、キラ」

　小さな・・・一回りは違うだろう手を、そっと包む。

　すると、

「ふっ・・・んっ・・・」

　握り返され、洩れた声。

　全てが、

「・・・キラ。好きだよ・・・」

　大切だった。

 

　――――Ｐａｉｎ・・・。

 

Ｔｏ　Ｂｅ　Ｎｅｘｔ・・・？

『Ｐａｉｎ』から抜粋。