君に捧げる鎮魂歌(レクイエム)You Devote Requiem

 

 お願い。

 そんな顔しないで下さい。

 僕はあなたの悲しむ顔は見たくない。

 だから、

 

 ――――あなたを守れて・・・良かった。

 

 どうか笑って下さい。

 全てを忘れて、笑って生きて下さい。

 僕の愛する人。

 

 

 ただ“あなたを守りたい”と云う気持ちだけで。

「イザークっ!!」

 それだけで、敵の前に飛び出して、

――――キラ!?」

 あなたを庇っていた。

 

――――戦場を駆け抜けた“自由”と云う名の神――――

 

 それが、

「アスラン、援護しろ! フリーダムを・・・キラを助ける!!」

 大好きなあなたの笑顔を奪ってしまうものだと、知っていたのに。

「キラ、しっかりしろ! キラ!!」

 体を張って守る事しか思い付かなくて。

 そうとしか出来なかった。

 

――――もう二度と翔る事はない――――

 僕は、

「イザー・・・ク・・・、大丈夫・・・?」

「大丈夫に決まっているだろう!」

――――良かっ・・・た・・・。あなたが・・・無事で・・・。嬉し・・・」

 愚かでしょうか?

 でも、

「キラ・・・!」

「イ、ザーク・・・大好き・・・でし・・・た・・・」

 

 ――――さよなら・・・。

 

「・・・キラ? キラ・・・キラ!!」

 後悔はしていません。

 だって、

――――っ」

 とても大切で、大好きなあなたの為に死ねたんだもん。

 だから、泣かないで下さい。

 十六年と云う一生の中で、一番愛した人。

 イザーク・・・。

 

To Be Next.

『君に捧げる鎮魂歌』から抜粋。

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