alice U
俺から離れるなんて許さない。
第一、そんな事が出来る訳がない。
お前の心も躰も、零れる吐息一つさえも。
誰にもやらない。
キラは一生、鳥籠の中だ。
ACT.2 服従。
何となく予想はしていたし、いつか言い出すだろうとは思っていた。
「・・・終わりにしよう、アスラン」
カガリと結婚するなら・・・ううん、元々間違っていたんだ、僕達。だからこれを機に終わらそう? それで考えたんだ。此処を出て一人暮らししようって・・・。
キラの発言。
思っていた通り別れを切り出し、早口で捲くし立てる様に理由を口にする姿は何処までも必死で。
笑いが込み上げて来る。
しかし、それを噛み殺すと、
「は? 何言ってるの?」
馬鹿馬鹿しい。真剣な顔で何を言い出すのかと思えば。
今まで向けた事のない冷たい瞳と声で淡々と言葉を返す。
「お前は一生俺と一緒だよ」
「――――っ」
瞬間、ビクリと躰を強張らせた彼は目を瞠って。
「君こそ・・・何を言っているの・・・」
信じられないと、声にならぬまま紡ぐ。
その姿すら欲を煽り立てる要因でしかなく。
「キラ、愛してる」
強く腕を引くとベッドへと押し倒した。
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