all alone

 

 ねぇ、アスラン・・・。

 あの頃の僕はとても幼くて。

 ただ一緒にいられる事が嬉しくて。

 君の気持ちを全然わかっていなかったね。

 もし・・・笑顔の下に隠していた傷に気付けたなら。

 まだ同じ時間(とき)を過ごせていたかな?

 

これ以上もう、何一つ。

失うものないくらい綺麗に。

思い出はもう、溜め息を吐く度、

一つ一つ消しましょう。

 

 初めて出逢った時からアスランは優しくて大人だった。

 泣き虫で甘ったれ。

 利かん気で気紛れで我が儘。

 いつも突拍子もない事を言って彼を困らせていた。

 けれど、

『キラが望むのなら俺が叶えて上げるよ』

 どんな無茶を口にしても淡く微笑むだけで。

 欲しいものは何でもくれた。

 温かな手も。

 甘い・・・睦言めいた言葉も。

 乞えば幾らでも与えてくれた。

 だから僕は凄く嬉しかったんだ。

 皆に人気があって尊敬されている君の“特別”でいられる事が。

 手を伸ばして貰える事が。

 途轍もなく幸せで。

 勘違い・・・していたんだ。

 

To Be Next・・・?

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