Separation
一騎さえいてくれれば、良かった。
他には、何も要らなかった。
昔からずっと、
「やっと・・・手に入れた・・・」
欲しいと思っていた。
――――Separation――――
眩し過ぎる朝は“諦め”誘うんだね。
全て曝け出して、この身を委ねる。
ベッドに沈んだ、一騎の躰。
その――――白い肌に残る紅い痕。
それは先刻、僕が落とした束縛の“証(しるし)”で。
「・・・一騎・・・」
気怠げに伏せられた瞼が。
痛みに眉根を寄せる彼が。
愛しくて。
「んっ・・・、総・・・士・・・?」
水・・・頂戴・・・。
甘く強請る声に、
「口移しで・・・いいの・・・?」
「うん・・・っ」
何も言えずに、
「一・・・騎・・・」
そっと口付けた。
――――好きだよ・・・。
To Be Next?
『Separation』より一部抜粋。
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