君がいた物語

 

 昔から当然の様に傍にいた幼馴染。

 彼は必ず、僕を守ってくれる。

 どんなに酷い事を言ってしまっても。

 嫌だ・・・と突き放してしまっても。

 大好きな幼馴染は、

『キラ。俺が傍にいるよ・・・。大丈夫だから・・・』

 ゴメンナサイ。

 一言、そう言うと・・・優しい笑顔で、キラ、大好きだよ・・・って言って、

『泣かないで・・・』

 抱き締めてくれた。

 だから、甘えていたのです。

 

静けさと安らぎが、遠くで招くから。

もう少し先にまで、行けそうな気がする。

ただ手を取り合って、凍り付く夜を越えて。

 

「アスラン会長・・・、会報のコピーです」

「・・・有難う、キラ。もうすぐ終るから、待っていてくれる?」

「うん、待ってる・・・って、何か出来る事は?」

 彼の気持ちも考えずに。

 我が儘ばかり言って。

「大丈夫だよ。そこのソファに座っていて・・・」

「・・・わかった。座って待っているね」

 きっと、ちゃんとアスランの気持ちを考えていたのなら、

――――っ、嫌・・・、放して・・・っ』

 僕達は、壊れなかったのかもしれない。

 ずっと・・・幸せなままで、いられたのかもしれない。

 

To Be Next?

『君がいた物語』より一部抜粋。

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