Cage

 

 籠に閉じ込めないで。

 こんな事をしても、幸せになんてなれない。

 不幸になるだけだから。

 解放して下さい。

 傍から離れたりはしない。

 約束するから・・・。

 

――――Cage――――

 

 彼の独占欲が強いのは知っていた。

 僕が他の誰かと一緒にいたり、お話していたら、凄く不機嫌になっていたから。

 わかっていたはずなのに。

 大丈夫だと、甘く見ていた。

 だから気付かなかったのです。

『キラは、もう俺だけのものだよ・・・』

『えっ・・・? アス・・・っ、やっ・・・放してっ』

 一ヶ月前の夜。

 狂おしいほど、愛しい微笑みを向けて、僕を束縛した彼の心の何処かが、

『抵抗しないで。キラ・・・大好きなんだ』

 壊れていた事に。

 

 ――――どうして・・・。

 

 誰か言って。

 激しく揺さ振って。

 “もう失うものなどない”と。

 一人にしないで。

 どうか、夜が明けるなら・・・。

 

TO BE NEXT?

『Cage』より抜粋。

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