How long・・・?

 

 同化現象の起こった躰。

 瞳は紅くなり、光を灯さず。

 肢体は気怠さを伴う。

 けれど、今此処に俺を癒してくれる人は、いない。

 何故なら、その人は・・・、

「・・・っ、総士・・・」

 フェストゥムの元へと行ってしまったから。

 必ず、帰って来る・・・と残して。

 

――――How long・・・?――――

 

 己の手から零れ落ちた、彼の命。

 泣き叫んでも、止める事は出来なくて。

『一騎。必ず帰って来る。お前が待っていてくれる限り。僕は絶対お前の所に戻って来る』

 ただ、最後に一つになって、言ってくれた言葉だけが救いで。

「・・・一騎くん。遠見だけど・・・入るよ・・・?」

「・・・っ、遠見・・・?」

 生きて行く術でもあった。

 きっと、

「うん。あのね・・・薬の時間になったの。だから・・・」

「ああ。いつも悪い・・・」

 あの言葉がなければ、

「ううん。気にしないで――――って・・・ねぇ、その同化現象、治さないの?」

 体に悪いよ、一騎くん。

「・・・あいつが帰って来るまでは、このままで・・・」

 総士のいない世界を見ても、悲しくなるだけだから・・・。

――――っ・・・。そっか・・・」

 俺は後を追っていたに違いない。

 それぐらい彼が大切で。

 唯一だった。

 なのに、総士を救えずに。

 残された想いは、どのぐらいの間・・・封じればいいのだろう。

 

END.

 

26話後。

総士さんは戻って来ると信じて。

ずっと、ずっと来年も再来年も総一続けます!!

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