FRIGHT

 

 ゴメンナサイ。

 ゴメンナサイ。

 もう許して。

 二度としないから。

 

 ――――お兄ちゃん、助けて・・・!

 

 そう言っても許して貰えず、

『うるさいんだよ!』

 叩かれた頬。

――――っ・・・』

 そして、押さえ付けられた両手首。

 僕はもう・・・、

『お義父さん・・・。ゴメンナサイ』

 抵抗しなかった。

 

――――FRIGHT――――

 

「キラ・・・! キラ・・・!!」

――――ふぇ・・・?」

 不意に揺すられた躰。

 そこで、

「・・・アス・・・、お兄ちゃん・・・?」

 初めて、昔の夢を見ていたと気が付いて。

「キラ、大丈夫? 泣かないで・・・」

 傍にある体温――――アスランに寄り添い、そっと彼の服を掴む。

 ただ安心したくて。

 傍にいて欲しくて。

 けれど、躰は恐怖を覚えていて・・・。

 

*   *   *

 

 カタカタと震えるキラの手。

 優しく握り返して。

 大丈夫? と問い掛ければ、返される弱い言葉(へんじ)。

 その声は震えていて。

 

 ――――どうして・・・。

 

 守れなかった自分への怒りが込み上げて来る。

 だけど、

「アス・・・お兄ちゃん・・・」

 名前を呼ばれ、

「僕の手・・・、もっと、ぎゅって握って?」

 上目使い見詰められると、

「・・・キラ・・・」

 何も考えられなくなって。

――――ダメ・・・?」

「ダメなはず・・・ない」

 ぎゅっと・・・躰ごと抱き締めた。

 

 ――――あの時、守れなかった?

 

 躰ニ残ル痕。

 ソレハ、トテモ痛々シク肌ヲ染メテ。

 キラハ疵ヲ見ル度ニ、謝ッテ赦シヲ請ウテ。

『ゴメンナサイ・・・』

 俺ヲ・・・苦シメル。

 ダガ、苦シイノハ、キラノ方ダカラ・・・。

 何モ・・・言エナイ。

 

To Be Next? or END?

 

続きを書くべきですか?

 それとも、やめるべきですか?

良ければ、ご意見をば・・・(ぅわ)。

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