emotion

 

 幸せそうに笑うな。

 俺の想いも知らないで。

 気安く愛なんて口にするな。

 苛々する。

 もう壊してしまいたい。

 

――――emotion――――

 

 キラと出逢った時から心穏やかに過ごせた事はなかった。

 いつもあいつを奪われないか心配し。

 俺以外に笑う度に嫉妬して。

 身勝手な感情と云うのは十分理解していたが、それでも気持ちを止める事は出来なかった。

 しかし理性は微妙なバランスで保たれていた。

 

 ――――大切にしたい。守って上げるから。

 

 なのに、

「彼女を一人には出来ない」

 ごめん・・・アスラン。

 頭を下げたキラは俺を突き放し、僅かなバランスを崩した。

 それが許せなくて。

「なら、俺の気持ちはどうなる」

 わかっていながらラクスを選ぶのだろう。

 それともお前は、カガリを身代わりにしろと?

――――っ」

 言葉で攻め立てて。

「違う・・・っ、そうじゃないっ」

 でもっ。

「・・・でも、何?」

「そうじゃ・・・ない・・・」

 追い詰め追い込んで。

 

モウ俺ノ手ヲ取ッテ。

ラクニナッテシマエバイイ。

 

「アスラン。あなたはそれで宜しいのですか」

「ええ。誰にも――――あなたにも渡さない為にも」

 狂ってしまえばいい。

 強くキラを抱き締めた。

 

END.

 

リハビリ程度にちょこっと。

本当は久々に違う所更新しようと思ったんだけど、

黒くならなかったので仕方なくこっち。

自分の身の周りも落ち着いたので

これから頑張って更新したいと思う。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送