薬 −Drug−

 

 薬を打って。

 現実から逃げ出して。

 一瞬だけでもいいから、お前に逢いたいんだ。

 

――――Drug――――

 

 一騎の身にも起き始めた同化現象。

 それは、心も蝕んで。

『そう・・・し・・・? 誰・・・、それ・・・』

 全てを奪って行く。

『一騎くん。皆城くんだよ!』

『みな・・・しろ・・・?』

 楽しかった記憶。

 悲しかった記憶。

 寂しかった記憶。

 全部。

『知らない・・・。わからない・・・』

『・・・っ。一騎くん・・・!』

――――遠見、もういい』

『でも・・・っ!』

 愛した幼馴染は、

『悪い。二人切りにしてくれ・・・』

『・・・わかった・・・』

 現実から、

――――・・・一騎。もう何も・・・僕の事もわからないんだな』

『・・・・・・』

 背を向けて。

 

 止マッタ呼吸。

 冷タクナッタ唇。

 最後ニ交シタ口付ケニ、涙ガ滲ンデ。

 

 この世界から、生を放った。

 その瞬間、僕の心は狂って・・・壊れ、

『・・・な、に・・・してるの? 皆城くん・・・』

 それ、ドラッグだよね?

 何で薬なんか打ってるの!!

『うるさい! 放って置いてくれ!』

 手にしたものは、絶望への扉を開ける鍵。

 

END.

 

何、してるんですか? 皆城さん。

14歳の癖に。薬になんか、手を出すなよ。

って、そんな総士さんも絵になって素敵とかホザいて、

書いたのは私・・・。全ての責任は私にあるの?

そんな事・・・ないよね?(にこり)

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