雨降る日

 

 一騎には、手を出させない。

 僕が守るから。

 君は、何も考えずに笑っていて。

 

――――雨降る日・・・――――

 

 見ていられなかった。

 赦せなかった。

 春日井の癖に、一騎に手を出すなんて。

 彼を傷付けるなんて。

 だから、

「仕方なかったんだ」

 割り入って。

 一騎を庇った。

 

 ――――僕以外が触れるなんて、赦せない。

 

 それが、春日井を追い詰める行為になるのも構わずに。

「・・・総・・・士・・・?」

「怪我は・・・ない?」

 ただ、彼を抱き締めて。

 君が悪いんじゃない。

 アレは仕方なかったんだ。

 そう囁いて。

 あの日の事を後悔し続ける一騎を慰める。

 

 ――――少しでも、コレで君が楽になるのなら。

 

 すると、

「・・・っ。そう・・・し・・・っ」

 彼は涙を流して。

「一騎・・・」

 そっと、僕のコートの端を掴んだ。

 

 ――――幾らでも、慰めるのに。

 

 それを、先刻より――――更に強く抱き締めて。

「泣かないで・・・」

 一騎・・・と、口付けを落とした。

 

END.

 

7話から妄想(ぇ)。

駄目ですか?

雨の中。しかも、二人の間に入る総士様に、

思わずビデオを巻き戻してしまいました・・・。

はわ〜。萌え。

拍手などで、感想頂けたら幸いです。

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