愛されていたい

 

 愛された記憶だけが、今の俺に取って・・・全てで。

 あなたを想うと、心が痛くなる。

 だって・・・まだ好きだから・・・。

 

――――愛されていたい――――

 

 同じ時間(とき)を過ごし、感情を共有したあの頃。

 それは永遠に続くんだと思っていたのに。

 口を突いて出た言葉は、

「終わりにしませんか?」

 俺と皆城さんは住む世界が違い過ぎる。

 思いも寄らないもので。

 ほんの少し動揺する。

 けれど、

「本気で言っているのか、一騎」

「冗談に見えるんですか」

 出て来る言葉は後戻り出来ない所まで俺を追い詰めて。

 

 背ヲ向ケル彼。

 紡ガレル冷タイ音。

 ソレヲ言ワセテイルノハ、紛レモナイ、己ダケド。

 何故カ悲シクテ。

 

「もう・・・逢わない」

 打たれた終止符に涙が溢れる。

 だけど、

「サヨナラ、皆城さん・・・」

 悟られない様に呼吸をして。

 断ち切った関係。

 全部に別れを告げて。

 零れ落ちた雫は、地面に影を作った。

 

終わりにしたくなかった。

一緒に、ずっと共にいたかった。

しかし、噂は噂を呼んで。

別れるしか、なくなったんだ・・・。

 

――――この想い、わかってくれますか?――――

 

END.

 

鼓さんへ捧げ・・・ても良いですか?

こんな話ですいませんー。

スランプなのか、イメージは掴めているのに書けない状況に。

受け取ってやって頂けたら幸いです。

ひぃ、お名前公開すいません(ガタブル)。

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